車椅子ラグビー日本代表選手で唯一の女子選手として活躍する倉橋香衣さん。
元々は学生時代にトランポリン選手だった倉橋香衣さんは、転倒事故によって後遺症が残りました。
今回は倉橋香衣さんのトランポリン転倒事故について掘り下げていこうと思います。
トランポリン転倒事故による怪我が悲惨だった…
トランポリンから転倒
倉橋香衣さんが大きな怪我を負ってしまうきっかけとなったのが、大学時代に所属していたトランポリン部での練習中に誤って転倒してしまったことでした。
当時、体育教員になることを目指し、立教大学教育学部に進学。
トランポリン部にも所属していました。
2011年4月、大学3年の頃に部活の大会決勝前の練習で、技を決めようとした途端にバランスを崩したことに気づき、転倒。
首が内側に入ったまま転倒してしまったので、大ダメージを受けてしまうことになります。
「前方に宙返りした時に、あれっ?なんか違うなという感覚があったんですよね」
引用:あやなりweb.
転倒後のダメージがヤバかった…
一瞬にして首に大ダメージを受けた倉橋香衣さんは、直ぐにいつもと違った症状が現れたようです。
具体的には、「記憶が徐々に途切れていく」「顔以外は感覚がない」といったものだったと話します。
首は大事な神経が通っているというので、このように事故後すぐに重い症状が出たのでしょう。
事故後は緊急で病院に運ばれ、集中治療室で治療を受けます。
その時、両親は医師から〝死ぬかもしれない〟と聞いていたそうです。
病名は「頸髄損傷」
病院へ緊急搬送された倉橋香衣さんは、医師から「頸椎損傷」だと診断されます。
「頸椎損傷」とは?
なんらかの外傷により、頸椎部で脊柱管が損傷され、脊髄に傷がつくことが頸髄損傷です。 軽傷であれば、手足のしびれが出現し次第に軽快していきます。 高エネルギー損傷(バイクの交通事故、高所からの転落など)で重度に頸髄が損傷してしまうと麻痺が残ってしまう可能性が高くなります。
引用:頸椎損傷 整形外科 村山医療センター
トランポリンから転倒した時点で既に重症だと分かっていた倉橋さんでしたが、そこまでショックを受けなかったようです。
それよりも「起きてしまったことは仕方がない。失ったものを嘆くより、これからできることを探した方がいい。」と冷静な判断ができたと言います。
現在の後遺症は?
倉橋香衣さんはトランポリン転倒事故で、頸椎が重度に破損してしまったので、現在も後遺症で苦労する生活が続いているそうです。
真面目にリハビリテーションを受けた倉橋さんは、「手紙を書く」「歯磨きをする」など徐々にできることが増えていくようになりましたが、身体の症状は事故をした直後から1ミリも良くはなっていないようです。
具体的な日常生活で苦労している点は以下のようなものだそうです。
- 指が曲げられず、「自助具」を使わないといけない。
- トイレには5時間もかかってしまう。
中々、健康だったときと比べて苦労している点が多いですが、「動作に工夫をする」「できるようになったことに喜び」を感じるなどして乗り切っていると話します。
また、パソコンを使ったデスクワークや車椅子ラグビーのトレーニングをし充実した日々を過ごしていると言います。
今回の記事のまとめ
今回は車椅子ラグビー日本代表の女性選手・倉橋香衣さんが過去に経験したトランポリン転倒事故について調査していきました。
トランポリンの技に失敗したことで転倒し、首に大ダメージを受け、現在も麻痺などの後遺症が残っています。
しかし、倉橋さんは元からハートが強い女性なので、落ち込んでいる暇があったら常に前進することを考えているようです。
人として魅力的ですし、本当に尊敬できる部分が大きいですよね。
今後も、車椅子ラグビー日本代表選手の唯一の女性選手として活躍する倉橋香衣さんを応援していきたいと思います。